大台ヶ原

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2014年10月18日(土)は雲一つない快晴
紀伊半島の屋台骨の一つである台高山地の南端の大台ヶ原を歩きました。最高峰は日出が岳【1,695m】

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大台ヶ原は、隆起準平原で、1,200〜1,400mのゆるやかな起伏がある台地になっています。
降雨量は年間4500弌屋久島とならぶ日本有数の多雨地帯で、 台風などが来ると南からの風がこのエリアにぶつかっていつも大雨を降らせています。

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本来なら、植生が豊かなはずなのですが、
昭和30年代に伊勢湾台風や室戸台風の直撃でトウヒやウラジロモミなどが倒れ、それを“人が運び出した”ことで、
乾燥化を助長し、ミヤコザサが侵入しました。

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山頂からは東に熊野灘が望め、西側は大峰山脈がど〜んと構え、その奥には累々と山が続きます。
ここは、紀伊半島の中核地域であることが感動とともに実感できるのです。

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<日出が岳から正木ヶ原>
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そお侵入したミヤコザサを主食とする鹿が、麓から揚がってきて、下層植生も食べてしまいます。
本来なら、倒木があっても幼木が育ち、更新が進むのですが、鹿がそれを阻害しているわけです。

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<正木ヶ原から牛石ヶ原>
もちろん、自然回復活動も活発で、昭和40年にビジターセンターが開設されます。
昭和57年には環境庁も本腰を入れ始め、平成17年に百年プロジェクト「大台ヶ原自然再生事業」として、元の森に戻す活動が行われています。
ちなみにこの地が発見されたのは、たったの100年前です。それまでは秘境でした。

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 <牛石ヶ原から大蛇次
大量の降雨は、山を削り深い谷を形成し、絶壁やV字谷など勇壮な景観を眺めることができます。 これは一見の価値あり!
 

         <大蛇次 
稜線が次第に狭くなり、最後は大きな岩の塊の上に出ます。
その先は切り立った崖で、足元が見えない。遠くに滝が音が聞こえそれが深い谷にこだましています。 はじめていくと、間違いなく足がすくむ。 
              
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台地の独特な風景、勇壮な景観は、近畿では有名で、多くのハイカーや登山者がここに来ていました。
駐車場は100台は入りきらず、大型ツアーバスも20台はいましたね。
大昔やはりここを訪問した時はここまで人はいなかった。びっくりしました。 写真には人がほとんど移っていませんが、あえて人を避けて撮っています。

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そんな“観光地の目玉”はもちろん楽しめるのですが、やはりこの季節は紅葉を楽しもうと、なるべく人がいないところで立ち止まり、静かに紅葉を楽しんでおりました。(笑)
       
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<帰りはシオカラ渓谷経由>
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この大台ヶ原は奥深い紀伊半島の中核部にあります。
本来ならそんな簡単に訪れることができる場所ではありません。 そこに道がとおり、人が押し寄せ・・・(自分もその一人)・・・自然の更新のリズムを狂わせ・・・またそれを回復させようとしています。 
大自然やことにこの季節は紅葉に 心癒されるのも事実ですが、人と自然の接し方を学ぶにはたいへん良き勉強の場となるエリアでもありました。
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