明治村 秋


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秋は錦秋が村を彩ります。
特に家々の庭には、秋の紅葉を意識した紅葉の配置となっており、明治の家屋を背景にすると美しさは倍増です。

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「森鴎外・夏目漱石住宅」
明治中期のありふれた日本家屋ですが、森鴎外が約1年、夏目漱石が約3年借家としてここに住んでおり、
「舞姫」「吾輩は猫である」もここで執筆されました。

猫の置物のある部屋は、まさに夏目漱石が執筆していた部屋だそうだ。
当時、庭には紅葉が同じように見ることができたのだろうか…。






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新緑でも紹介した「金沢監獄中央看守所」です。
この八角のデザインがすきで、どの季節でもそれぞれの樹木との相性がよく、味のある写真となります。

中央看守所と監獄棟棟があるのですが、明治に投獄された人は、罪を償いながら何を思い監獄から外の景色を眺めたのでしょう。
人生の影の部分を背負う建物だからこそ、季節季節の移ろいに味わいが深まります。



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「西郷従道」です。重要文化財。
明治10年代、西郷隆盛の弟の西郷従道が東京上目黒に建てたもの。

西郷山と呼ばれるほどの広い敷地だったそうです。
洋館と紅葉という一見アンマッチに見える組み合わせ。
でも、スカイブルーな板壁に真っ赤な紅葉が意外に絵になることに気が付きます。

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人工的に配置された紅葉は、人工的であるが故に人の目を意識したもので、機能美みたいなものを感じます。
思わず見上げる気持ちもよく分かる。

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秋は夜です。
通常時間を延長して20時まで開村する時期があります。
“観月会”
十五夜に次いで月が美しいと言われる十三夜(旧暦9月13日)の催しです。

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秋祭り風に夜店があったり、月下の美酒を味わえたり、道に行燈で明かりを付けたり、雅楽の舞いがあったり。
秋の夜長を楽しむことができます。




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「北里研究所本館・医学館」の昼と夜、研究者は時間を惜しんで自分の研究に没頭したことでしょう。
北里研究所は、明治時代に北里柴三郎が設立した伝染病研究所です。
2015年に第11代館長の「大村智」さんがノーベル賞を受賞しました。
アフリカの伝染病のワクチンで2億人を助けたらしい。”北里精神”が脈々と続いているんだと感動しました。
八角尖塔を戴く木造2階建て、バロック風を基調とした洋風建築物です。

洋館と朧月は、ちょっとおどろおどろしくなりますが、また絵にもなる。

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「東松家住宅」にて“お月見飾り”を見ることが出来ました。
名古屋の商家です。
路地に見立てた廊下や一部屋ごとに段差を設けた造りなど、外見だけでなく、中もシャレた工夫を随所に見ることが出来ます。

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栗名月を愛でながら、月見をしていたのでしょう。
私の実家は都会の鉄筋コンクリートの家で、とても犒邯”を優雅に楽しむ雰囲気はありませんでした。

現代において、この風流な催しを家庭でやっているところがどれだけあることか…ほとんどないような気がします。
秋の夜長を楽しむ。自然を取り込んだ日本家屋ならではの催しでしょう。
英語でいえば、Moon Watch" ですが、これは日本固有の文化のようです。
いつか、ぜひ 我が家でもこんな風流な催しを紅葉の下でやりたい。






平成25年6月8日<記>  平成27年10月12日<改>
出典:明治村ガイドブック/十三夜観月会ちらし 撮影:平成24年秋/27年秋
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